10月18日の夕方からの出発で、23日まで名古屋港管理組合議長として、アメリカ合衆国のシアトル港とボルチモア港の調査に行ってきました。初日はシアトル水族館を訪問しました。ここは地元の海をテーマにし、太平洋岸北西部の海洋環境を身近に感じられる展示が特徴的です。また2024年にオープンした新しい施設は化石燃料を使わず、館内の海水を約96%を循環利用する設計になっています。
2日目にシアトル港の調査を行いました。議長として次のようにご挨拶しました。「シアトル港とは太平洋を挟んでコンテナ船の定期航路でも結ばれており、近年再開発や環境戦略の策定が進められており、その取組を学ばせていただき、今後の発展に繋げていきたいと考えております。」とお話しました。その後、パワポの映像と共に、シアトル港について説明していただきました。
このシアトル港は2001年に地震があり、それが再開発につながったとのことで、一般市民や業者などを含めて話し合いに10年かかったそうです。ウォーターフロントの再開発では海岸沿いの高速道路を地下に移設し、景観が非常に良くなったとの事でした。資金源は町・州政府・個人や組織からの寄付だそうです。方針や政策を決めるのは、選挙で選ばれる5名のコミッショナーとの事でした。
その後、ボーイングエバレット工場の視察を行いました。この工場見学では、スマホやカメラ等持ち込み禁止で、最初にロッカーに持ち物を全部入れなければなりません。映像で説明を受け、バスに乗って工場に移動します。とにかく巨大な工場で、中にボーイング機が何台も並び作業が行われていました。組立方法には日本のトヨタ形式が取り入れられていると聞いて、誇らしい思いでした。
3日目はシアトルからワシントンD.C.への移動日。4日目にボルチモア港の視察に出かけました。こちらも会議室でご挨拶から始まって説明かと思いきや、現れた方がモデルのような若い女性。「これに乗って出かけます。」と小型バスに乗っていきなり現地調査。彼女が運転しながらマイクで説明してくれました。ボルチモア港は名古屋港と1985年に姉妹港提携を行い、自動車取扱港湾で同じです。
一昨年に起こったフランシス・スコット・キー・ブリッジ崩落現場も見ました。まだ復旧作業中で、橋は途切れたままの状態でした。港湾内を車で見学することが出来、コンテナの積荷作業が進められている現場を丁度、対岸で見させていただきました。取扱量の60%がコンテナ貨物が占めているそうです。これから積まれる自動車(完成車)が多く並んでおり、その景色は名古屋港と同様でした。
最後に「国立水族館」を視察しました。「国立」とありますが、民間非営利組織で運営されています。1979年に米国議会から「national statuas」が国家的施設として与えられたそうです。建物は日本の海洋館に似ていました。生態系保全や環境教育に重点を置いており、サメが泳ぐ姿をすぐ横で見られるなど、展示の仕方もユニークでした。触合いコーナーでカブトガニやクラゲも触りました。
私の在住地域には港がありませんが、今年度名古屋港管理組合議長として「港」について様々な角度から知ることが出来、貴重な勉強をさせていただいています。愛知県は自動車産業や機械関連産業が集積する日本国内トップの県であり、名古屋港はその取扱貨物量を抱える日本一の港です。名古屋港のより一層の発展の為に、今回の調査内容を活用してまいります。

